HOME > 掃除機ノズル開発秘話 > ミラクルジェット発案のきっかけ ミラクルジェット発案のきっかけミラクルジェット発案のきっかけをご紹介いたします。 電気掃除機、日本へ昭和30年頃、ようやく日本でも掃除機が商品化されました。 そんなアメリカに遅れること十数年、やっと私の家にも掃除機がやってきました。 初めて掃除機を見た時のことは、はっきり覚えています。 掃除機ノズルも変貌していきました。掃除機の製品化から3〜4年後に、回転するブラシ付きのノズルが発売されたのです。 床表面のゴミをブラシが回転しながら擦り取って吸い込んでいく・・・子ども心に「これぞ完璧」と思いました。 また、糸クズのみならず繊維のホコリがブラシの中にどんどん溜まってきて、それがブラシなのか繊維クズなのか見分けがつかないほどにブラシが太くなっていきます。ブラシ自体の掃除をしても元には戻らない状態でした。 ブラシに付いた繊維クズをよく見るとじゅうたんの毛足の繊維もかなり含まれています。どうも回転するブラシは、ゴミだけでなくじゅうたんの毛足も削り取っているようなのです。 そういった理由から我が家では当初からのノーマルヘッド、すなわち吸込口底部がT字の溝のあるものを使っていました。 当時、掃除機をかけると電球が暗くなり、随分と電気を消費していることも実感としてありました。 それから何年もして現在のような回転ブラシのように変化してきたのです。ブラシ自体の素材も変わり、単なる棒や、周囲に毛の付いたブラシ、平らなゴムのような柔かな板状のものになりました。そのおかげでだいぶ巻き付きなどは緩和したようです。 しかしながら、いまだに全く改善されない欠点があるのも事実でした。最も気になったのは掃除機が作りだした吸引力(負圧)を大きな隙間やノズル上部から無駄に抜いていることです。 近年、掃除機の仕事率がますます高くなりましたが、その分吸込口で負圧を抜いているんじゃないの?という疑問を持つようになったものです。なぜなら吸込口とじゅうたんを密着させると、昔の掃除機でもじゅうたんに張り付く力は大きくてノズルが動かなかったからです。 ましてや仕事率をどんどん高くすると、さらにじゅうたんに張り付き動かなくなってしまいます。なにかあるのかと市販のノズルを見ましたが、ノズルが張り付き動かなくなる対策は取られているとは思えませんでした。やはり無駄に負圧を抜くこと以外にないように見えます。 もちろんノズル上や横から吸引した空気でブラシは回していますが、床の中から空気を吸い出して細かなチリやホコリといったものを吸い出す電気掃除機のみが持つ能力を発揮させることのないノズルだと思いました。 ミラクルジェットの着手へ一般に家電の中でも掃除機は、消費電力がとても多く、大きいもので1KWほどもあります。 また、掃除機を使っているとなにもかも吸い込んでしまい、イライラすることもしばしばです。吸い込みたいゴミが吸い取れず、吸い込みたくないものが床に落ちていて避けて掃除をしているのにそれだけ「あっ・・・」と言う間に吸い込まれます。 そんなことから、私のミラクルジェットの開発が始まったのです。
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